貞/慶/展@奈良国博

最終日ギリギリまで待ったのは、じょうるり寺の吉祥天女立像が6日間だけ展示されると聞いて。
わかりやすく行き届いたいい展覧会でした。しかし空いてた・・・見やすいけど勿体無い。
吉祥天女様を単独ガラスケースで360度から見れる稀有な機会。保存状態良くて、さすが秘仏だった。仏様の厳かな感じはなくて、超高級で最上級に上品な雛人形。でも、美人が立ってるだけで心を奪われるのは確かなので(光一君然り)、一瞬世俗を忘れさせる意味では、完璧な仏様だなあと。

・某社が創ったフィギュアじゃないの?って位、現代的な頭身で精巧な作り込みの、海住山寺四天王像もずっと見たかった。本来仏像はみんなこういう極彩色だったので、こんな風に緑の顔で真っ赤に口を開けて睨まれたら、当時は相当なインパクトだっただろうな、と想像できる。そもそも仏様って異形だから、人間にない力が備わってるわけで。

・貞/慶さんとは、大河で言うところのサダヲさんのお孫さん。権力者のお家に生まれてまもなく、おじいさん失脚して自害、お家没落→8歳で興福寺へやられる、こういう大どんでん返しの出自もストイックな信条に影響したんでしょう。