博多座1月12日 昼・夜(ネタバレ) 

幕が開いたとき、自然と涙が出ました。
泣きながら理由を探ったら、ひとつの気持ではなくて、深い悲しみだったり、喜びだったり安心だったり感謝だったり。
おそらくそれは震災以後のさまざまに対して日常抱いている気持と同じ。
あの日観劇していたことで、この舞台が、私にとって一つのスイッチになっていたようです。

隠します。



・オーケストラピットが床に隠れて、そこまでが舞台に。ほんとに際まで光一君はじめ役者さんが立ちます。

・さやかちゃんのリカは、オーナーの娘という設定にはぴったり。一目でわかる生まれついての「娘」キャラを、逆にうまく生かした配役でした。そして彼女は姫キャラでもあるので、ウチが夢中になってるとことか、カンパニーのお兄さん達に可愛がられているとこがごく自然。リカ衣装も彼女に合わせてオトメに激変してます。太ももまぶしい。

・そしてかねてから聞くさやかちゃんの歌唱力と演技力、ダンスの実力を目の当たりにして納得。上手い。背はけして高くない(コウイチと並んでいい感じです)のに華があって、初参加なのにすでに舞台上で堂々と馴染んでらっしゃいました。

・キャナ○シティで買った指輪。

・屋上のシーンでの新曲の、コウイチの歌いだしが優しくてすごく好き・・・と、思ったら!!実はこの曲にはすごく意味があって、歌いだしの優しさもそのときに納得。

・短縮化のため酔っ払うオーナーの遊びがほとんどなくなってます。「コウイチ、成長したなあ」「何がですか?」「いや、もう全体的に・・・」コウイチが苦笑して、「ありがとうございまぁす」。ここ可愛い。

・その下をふぉーゆー君が通ります。何か拾って、「あっ、変わったかたちの石ー!!」「ほんとだ変わったかたちの石ー!」って掲げながらわいわい走り去る(笑)。夜の部では、「ウチの奴、リカに指輪渡せたかなあ。」「ああ、あの変わったかたちの石がついてる指輪ね!」って通りました(笑)。よく出来た後輩達に拍手が。このシーンが出来て、4人が同じグループだという実感があります。

・続くブロードウェーの公園のシーンもかなり短縮。オーナー登場時のアドリブは残ってます。「リカ、オレの明太子食べちゃっただろ!」とか言いながら登場。

・良かった、オーナーのタップ残ってた。オーナーの体型がちょっとアレなので、心配してました。あの昭和歌謡な感じ
大好きだったので。これを春まで続けられたらきっとお痩せになると(お願いします)。

・私にとっての大御馳走のソリタリは、1階だと近すぎた・・・。

・余談ですが、近いのでよく見えたコウイチのメイクブースのぷにゃこさんの絵、誕プレ色紙の絵と同じ構図なんですね。参考にした写真が一緒だった模様。

・ウチが刀を床にたたきつけて去ります。かなり派手に音をたてて、わかりやすく印象付けてます。

・あれだけ斬られて撃たれても、姫を助ければハッピーエンドだったのか。だったら、ウチの刀を飛ばした段階でコウイチの勝ちでよかったんじゃないの???予備の刀いる???(物語の根幹に関わるからスルーすべき)

・2幕。新曲で後半にもうひとつの御馳走が。2階で見たい!(それにしても白井さんの新曲タイトル、両手挙げたくなる。)

・次はロミジュリのシーンね・・・と思ってたら・・・、なかった!!びっくり!!あの紺の衣装と寝顔は見れません。

・毎回光一君のアドリブが予測できない復活シーン。昼の部では、コウイチが狂言の声色で「ぞろりぞろり。ぞろりぞろりとまいる」とすり足で登場。元ネタなんだろう?

・夜の部では、いきなり転がって飛び出てきて、「冷蔵庫のプリンを食べたくらいで、そんなに怒らなくても!!」。そしてリカに抱きつかれているところを見られて「今ね、カラのペンギンダンスを練習してるの。」と手をバタバタ。変な空気になって、「もうね、つらい。」と困ってるところを、マチダさんが、「良かったあああ!」とペンギンダンスをしながら倒れこんでくれて、見事にフォローしてくれました。そしてオーナーも、「コウイチ、プリンを食べたのは中居だよ。」とフォローしつつ登場。光一君の投げたアドリブをまとめてくださって皆さん優しい。

・新曲。ウチでは普通の曲だったのが、コウイチが踊れば華やかでみんなのダンスも活き活きしちゃうというあからさまな設定。そりゃウチも激怒するわ、ってわかりやすい。ウチくんだけはじっこで立っていじけてるし。実際の光一君ともリンクするような場面です。しかし、後半に来てこの激しいダンスを追加するとは。

・コウイチを刺した後のリカちゃんの台詞回しがうまいなあ。アニメ声優さん声でよく通るし。コウイチのひざで泣き崩れます。

・ここで、屋上のシーンの新曲がもう一度きた!コウイチが「見上げれば 思い出すよ・・・」と優しく微笑みながら歌い始めることで、自分の死を受け止めたことが強調されて、泣かせます。そしてオーナーの劇場でやり直す、という意味でも、同じ歌を持ってきたことがとても効果的。

・ともかく舞台が近いので、光一君が歯をくいしばって踊ったり太鼓を叩いたりするところを間近に見て、何度も背筋が伸びる思いをします。まさか最後の「夜の海」まで、下唇を噛んで踊っているとは・・・。あまねくお芝居は娯楽なんだけど、ダラダラと浮かれて観てごめんなさい、さらには毎日全力で生きてなくて恥ずかしいって気にさせてくれるのは、光一君の人となりなんでしょうね。