大千穐楽おめでとうございます。

予定通り、無事、4ヶ月公演が終了したとのこと、おめでとうございます。
さやかリカちゃんまで怪我していたそうで、さぞや皆さん満身創痍だったでしょうねえ。
連日満員御礼、充実感たっぷりで明日から心身休養されることでしょう。
皆さんが休まず走っていくおかげで、この4ヶ月間引っ張っていっていただきました。
心の中で絶えず心配しつつも、幸せな4ヶ月間でした。
ありがとうございます。

そして、もう、来年のお話を!!まさに走り続ける舞台ですねえ。
2月3月。年末年始のコンサートと日にちが開くことにほっとしつつ、博多座は?海外は?など、また期待が。

以下は、今年のしょっくについてのひとりごと。

・今年のわかりやすさはキャスティングの賜物だったと思う。お父さんはお父さんだしオーナー然としてるし、娘は娘、配役ですでにキャラ設定が済んでた。そして「ライバル役」は無理にライバルにせず、まんま「年下の後輩」で、コウイチに全然及びもつかない若くて幼稚な子が、嫉妬やら焦りやらでうっかり重大事故をしでかしちゃった、と。コウイチMA組・ウチふぉーゆー組って、年齢で役割がはっきり分かれてるのもわかりやすい。


・刀すり替えまでを自然に見せるためにウチの幼稚さダサさが随所で強調されてましたが、本身を抜いたコウイチに意地悪く「イヒヒー」と歯を見せるとことか、Higherのウチパート歌詞とか、ちょっと幼稚さが過剰な気も。それと殺陣や日舞のときのすり足が不十分で、しんどいからかすぐ膝を伸ばしてしまうのが気になってました。でも太鼓は去年から難なくこなせてはるので、得手不得手なんでしょうが・・・。


・リカちゃんもふぉーゆー君たちも、端々で細かくお芝居してらっしゃるので、あちこち見逃せませんでした。特にタツミくんが結構目立つのは演出なのか、彼の華なのか?彼とマツとフクちゃんには目立って仕事が与えられてて、コッシーもぜひキャラ立ちして欲しい。


タツミくん。最後のCONTINUEまで号泣する彼を見て、もらい泣きしたことも。コウイチが実は死んでるとわかってウチくんが取り乱すところで、ウチくんに縋り付かれて彼の涙が号泣に変わる一方、マチダくんは目を瞠って信じることを拒否してて、その後コウイチが「全てを受け入れるさ!」と宣言して初めてうなだれて泣く。この2人の時間差泣きが、それぞれの立ち位置設定だなあと納得。


・さやかちゃん、娘キャラってことも大きいですが、何しろ声がアニメ調で可愛くて歌が上手で、ダンスも日舞も軽々やれてて、いいリカちゃんだったと思う。One Dayも彼女でCDが欲しい。幻のタップを見てみたい。

・今回のリカは「結局女はずるくてたくましくて現実的」、を体現してて、それがお話の裏テーマになってたと思う。女性向けのお話としてはぴったり。憧れのコウイチにアプローチする一生懸命さとか、結局身近で身の丈にあったウチと結ばれる変わり身とか。コウイチを刺してからのリカの顔はもう、肝が据わってて娘じゃなく「姐さん」だった。夜の海の「コウイチ、これで良かったんだよね!」って、ドスをきかせた念押し。もう怖いくらい姐さん。死んだコウイチが運ばれるとき、後ろでウチと目を合わせてふっと笑うリカも、「仮にも大好きだった男が死んだのに!!ふっきるの早!!」って驚愕でした。

・CONTINUEが終わってライトが消えて、みんながはけるとき、暗い中にもかかわらず毎回リカとウチは手をつないではけてく。この後の暗示なんでしょうか。ウチはコウイチにショーのメインとしては後を託されたけど、実際カンパニーを引き継ぐのは絶対リカだ。オーナーの跡をついでリカが劇場を仕切ってくし、ウチも尻にしかれる、と。このあたりの男女の役割分担も単純で、まあ男性が創ってる舞台ですから。