薬師寺感想一日目。メモその2。

薬師寺感想にお星さまをたくさんありがとうございます!
はるなみだまで歌われた後、「ふるさとの奈良に立って、ご先祖様やおじいちゃんおばあちゃんのことを考える。こうして集まってくれた皆さんにも、ご先祖様がいて、誰一人欠けても今日会えていない。そう考えると、非常に珍しいことなんですが、歌うときにこみ上げるものがあって、声が震えました。」と。最近何かご家族のことで思うところがあるのかな、と感じました。(結局、次の日に判明しましたが。)


一回目のMCで、「珍道中があったので、後で言います。」と予告されて、次のMCでのお話。
当日は17時までどしゃぶりだったのですが、お昼にリハが終わってマネージャーさんと周辺におそばを食べに行った剛君。デザートを食べたいなと思い、お店を探すも全然なくて、40分ぐらいウロウロしてしまった。どしゃぶりでタクシーがつかまらなくて、不動産屋さんのガレージで雨宿りをしていると、道行くファンの方達がだんだん気づき始めて、握手会になってしまったんだそうです。タクシーで通りがかったファンの方も車を止めて降りて来て握手をしてたんだけども、そのタクシーを剛君にゆずってくれたと。「そんな悪いです」「いやいや、剛君が行かないと始まりませんからー」みたいなやりとりがあったそうです。


「ラジオをやらせてもらって、剛君に生きる力をもらったとか、つらいことから立ち直れたとか、皆さんの生の声を聞くことができました。僕はありのままの自分で皆さんの前に立ちます。皆さんは、ひとりひとりのやり方で、僕を感じてください。僕はそれを受け止めることを恐れません。」(ニュアンスです)剛君のここがすごいなあ、と思ったのは、ファンの方達が自分をそれぞれの好きなように、極端に言えば利用して、愛することを知ってて、許容して言葉にしてしまうところ。冷静で現実的だと思います。アーティストとファンの関係って良くも悪くもそういうものだし。
会場には男性ファンもすごく多くて、しかも髪型や服装の完コピっぷりが女性には真似できないレベル。本人より背も高くてなかなかの男前さんばかりでした。彼らの剛君の「愛し方=消化の仕方」は、他の方とは違うとはいえ、多くの女性ファンにしても、どこかに紫のアイテムをつけている人、グッズをつけてる人、赤アディダスを履いてる人などなど、一見してファンとわかる人がほとんどでした。
剛君は、そういうつよしアイテムをどんどん供給してくれるので、ファンからすれば楽でありがたいんだなあと。それを剛君もステージから確認して喜んでらっしゃって口にされたりもするので、剛君のステージでは、確実にファッションが役立ってる。
単にチケットやCDの売り上げだけじゃなくて、剛君はファンにもっと濃密に愛することを与えて求めて確認したいんだろうなあ・・・と、お客さんを見て思いました。そういう相互確認のためには、石舞台とか薬師寺とかの遠くの野外ステージってちょうどいい場所と規模ですね。不便なところへ電車を乗り継いで泊りがけで、雨天決行覚悟でファンは来るし、剛君からお客さんが近いので服装もよく見えて。


「去年薬師寺に呼ばれた夢を見て、それから奇しくもご縁があってライブをすることが出来た。それから朝起きるときと寝る前に必ず手を合わせて、感謝して過ごしていたら、また今年もステージに立てた。奈良はそういうところです。奈良でどこへ行ったらいいかと聞かれるけれど、極端な話目をつぶってガイドブックを開いたところへ行って下さい。自分の必要なところへ呼んでくれます。」


最後のご挨拶が終わってマイクを置かれて、わざわざもう一度持ち直して、「もう一個だけ。」と。「ここで言うべきか言わないほうがいいのか・・・」と話し始められたので、これはよほど重要なことを!?とドキドキしました。
「僕ぐらいの年になると、周りの人が消えてしまったり、亡くなったり、ということがあります。皆さんも後悔しないように、今日から変わったほうがいいので、周りを見渡して考えてみてください。」婉曲に言葉を選んで話されているのですが、ひしひしと、剛君の切迫した想いが伝わってきました。何かあったんだな、だからこその冒頭の涙声なんだな、って腑に落ちました。